格ゲー界隈で起きていたことの補足事項とか自分が期待していることとか
ご無沙汰しています。月宮です。
まず初めに、多くの人に記事を読んでいただき感謝しています。
また、何人か配信を見てくださっていた方もいて、当時を思い出して嬉しい気持ちになりました。本当にありがとうございます。
前回の記事はこちら
はてなブックマークで頂いたコメントは全て読ませていただいてます。自分の記事に言葉足らずな部分が多く、上手く伝わってない箇所があると感じたのでその補足です。早めに書こうと思っていたのですが、私事でバタバタしており遅くなってしまいました。
なお、内容は個人の見解であり私の所属する団体・企業とは関係ありません。
プロゲーマーなの?
違います。
格ゲー企業対抗戦があった時に当時所属していた企業から選手として出た事はありますが、そのことで特に収入を得ていたわけでもなくあくまでも趣味の範囲内の活動しかしていません。
どこかの名前を出したくないあのブログに年収1000万円のプロゲーマーとかデマを書かれていた事もありますが、一体どこからそんな話になったのかわからないレベルのデマでしたね…。
私自身の仕事はいわゆるIT系エンジニアであり、サーバなどのインフラに関わる仕事やプログラムを書いたりプログラムのレビューをしたり、といった仕事をしています。
フィルタリングやBANなど動画配信プラットホーム側が頑張ればいいのでは
自分の行っていた配信に限って言うと自分の配信内コメントで誹謗中傷が行われた事は皆無で、自分の配信だけみれば平和そのものだったと感じています。一方で配信時に匿名掲示板で誹謗中傷が行われていた事も把握していて、当人が手を出しづらい場所で誹謗中傷を行うというより卑劣な事が行われていました。
先の記事とも被る内容ですが、動画配信プラットホームが頑張っても「検索エンジンが拾う場所で誹謗中傷が行われる」「それを他の人が閲覧する」という問題は解決出来ません。
もちろん、より多くの人の目に触れるであろう動画のコメント欄はより賢いフィルタリングが必要だと思っています。しかしフィルタリングはどれだけ優秀にしても抜け道が存在するのも悩ましい所で、「マシュマロ投げるサービスでう○こ投げるのやめろよ!!」と言いたくなるような事案も度々見かけているように思います。難しいですね…。
年齢層が若いユーザーが増えたからでは?
問題が大きくなったのは近年動画配信サービスが一般化し若年層にまで視聴者が広がったからかもしれませんが、問題自体はかなり昔からあります。この問題の発端は2000年前後にインターネットを使う人が急速に増え、同時に2ちゃんねるを使用する人が増えたころから起きています。
自分が誹謗中傷されだしたのは2010年頃に出た大会で顔が写ったのがきっかけで、その後も数回大会で顔が写ったくらいなんですが2010年から延々と誹謗中傷され続けています。当時、誹謗中傷を行っていた人が高校生だったとしてもそのままスライドしてきたら今は30手前。おっさん目前なわけです。家庭・学校でまともなネットマナー教育が行われない若年層が増えているのでは、という危惧はあるのですが「若年層は、より年齢層が高いユーザーの行動を真似ているだけ」という可能性は恐ろしい物があると思います。
覚悟のないまま顔出ししてるのが悪い
私は自分の配信で顔だしした事はありません。
先に書いた大会で数度写ったことと、(ネットで誹謗中傷を受けるようになった後ですが)企業対抗戦絡みで数回顔を出したくらいです。積極的に顔出ししていたわけではないにも関わらず、延々と誹謗中傷を受けることになりました。
また、ネット上に顔出ししていなくとも「どこどこのゲームセンターにいてきもい」と匿名掲示板に書かれる、といった「それはある種のストーキングと言うのでは…」という事が平然と行われてきた界隈です。ネット上に顔出ししなければ被害を受けないというわけではないと考えています。
警察に相談
警察に相談は何回も行っていました。誹謗中傷を行っている人がある程度絞り込めているならともかく、不特定多数である場合はかかるコストが大きく相当つらい、というのが正直な感想です。被害届だして万事解決、とはならないんですよね。
プロバイダ責任制限法に基づき任意開示請求を行う。開示してくれなかった場合(割と開示されない)裁判を行い開示させる。その情報をもとに被害届を…といったことを不特定多数に対して行うのはかなり大変で、心が弱っていた自分には続けられませんでした。
また、相談を行ったり被害届を出すのは自分の住んでいる場所を管轄する警察署で行うのですが、担当者のITリテラシーが高いとは言えない場合、より困難が増える事になります。
このあたりが前回の記事に「誹謗中傷を行うコストと比べ、それを否定するコストはもの凄く大きい。」と書いた理由でもあります。
JeSUが頑張るべきでは
これは本当にそう思います。
プロライセンス制度や賞金など、キャッチーな方向に向いてしまうのは一定仕方ないとは思います。その一方で粒度はバラバラですが
- ギャラリーや選手のリテラシー、マナーの向上
- プロを目指している人へのサポート
- 大会時に使うモニターやコントローラーなどのレギュレーションの整備(使用するモニタとか先に知っておきたくない?自分は大会出るなら知りたい)
- ゲームタイトルの継続性についての問題(後述)
と、団体として対応したほうがいい問題は多く存在していると思います。特にゲームタイトルの継続性については、現状ゲームを出しているメーカーが「新しいタイトルを出すからこのゲームでの大会はもう行いません!」と言ったらそうなってしまう、という状態で、特定タイトルを対象にプロを目指そう、という子供を応援出来るかというと私自身は難しいと思っています。
こういった問題は特定のメーカーだけで動くのは難しいように思い、JeSUのような団体で動いてくれたらな、と考えています。現状、JeSUがどんなことをしているのかが自分にはあまり見えていませんが、ゲームを真剣に取り組むことや真剣にプレイする人を応援することが文化として定着するために出来る事はあるはずです。
近況とか自分が望んでいる事とか
あまり暗い話ばかりも微妙なので最近のこととか。
しばらく前に引っ越ししまして、最近はわりと回復してる感じです。3年ぶりくらいに知人が主催する撮影会に参加したりしました。
ネタになる場所で撮ったので、どこかで公開出来るといいですね。
そしていよいよグラブルバーサス発売まであと一週間ですね!!
Twitterのフォロワーさんのご厚意により、私もクローズドβを少しさわれたのですが
めっちゃ人いた!!!
期間限定で人が集中しやすい状況だったとはいえめっちゃ人いて、思わず目から汗が…。
おっさんになると涙もろくなりますね。
多くの人が(グラブル本編でよく見る)「お邪魔しまーす」「ありがとう!」スタンプを送りあって対戦しているのは結構ぐっときました。
発売後同じ光景が待っているとは限りませんが、期待せざるを得ません。
スト4, スト5全盛期ほどは出来ないと思いますが、見かけたら対戦してくださると嬉しいです。
そもそも風古戦場の準備が終わらないとかきくうしにそんな暇あるのかとかグラブルやっててグラブルやる時間がないという問題はあるんですが…。
最後に
格闘ゲームは自分の好きなキャラを動かしているだけでも面白く、より思い通りに動かせるようになるともっと楽しくなってくる、というコンテンツで今でも私は大好きです。
また、観客視点から見ても「相手の体力ゲージを0にすれば勝ち」という単純明快なルールであることや「端に追い詰められていたら見るからにつらそう」といった戦況判断が他のスポーツと比べても容易であることから動画コンテンツとしても適している、と考えています。
自分は格闘ゲームが好きなので、格闘ゲームを楽しむ人が増えてほしい。
今現在、格闘ゲームをプレイしてる人は今後興味を持った人に自慢できるような環境にするにはどうしたらいいか考えてほしい。
新しく興味を持った人は誹謗中傷を行う人を見てもそういった行為に同調せず楽しんでほしい。
そう願うばかりです。